Apple Final Cut Pro XでBlu-rayディスクのイメージが書き出せない問題を直した

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最近Windows機を買ったこともあって、編集環境が徐々にDavinci Resolve 15 studioに移行しているのですが、オーケストラやライブ収録なんかのマルチカメラ編集は未だに使い慣れたFinal Cut Pro X(以下FCPX)で行う事が多いのです。

で、今回編集の終わったオーケストラのコンサート映像の納品用にBlu-rayイメージをFCPXで書き出そうとしたところ、何度やっても書き出せない。

「ディスク書き出しに失敗しました」的なエラーメッセージが出て共有失敗。エラーコード等も無し。

MP4とかDVDのイメージファイルは書き出せるのに。

以前にもこんなことが

丁度半年ぐらい前にも同様の現象がありました。

その時はAppleのサポートに電話して直ったんですが、最悪なことにどうやってなおしたか記録してなかった…

ってわけで、今回はそんなBlu-ray書き出し失敗問題を解決した話を記録しておこうと思います。

原因を特定する

Appleサポートに連絡する前に、色々と試してみました。

1.書き出し設定を変えてみる

FCPXのBlu-ray書き出し設定は、背景にPNG形式の画像(FHD)を指定し、テンプレートは「黒」。

層は自動でファイルの書き出し。

それを色々と変えて見たところ背景を無くしても層を自動から1層にしても変わらず失敗。

唯一形式を「ファイル」から「フォルダ」にしたら成功しました。

ただ「フォルダ」で書き出しても意味ないんですよね。イメージファイルで書き出せないと。

2.別のライブラリ&プロジェクトで試してみる

というわけで、もしかしたらチャプタ設定やらに問題がある?と書き出したMP4データを新規ライブラリ&プロジェクトで読み込んで書き出し。それでもダメ。となるとこれはFCPX自体の問題。という事になっているな。と分かりました。

3.別のMac+別のライブラリ&プロジェクトで試してみる

念のため、職場の別のMac(OSは同じHigh Sierra、FCPXのバージョンは同じ10.4.3)で試してみましたが、すんなりと成功。やはり私のFCPX固有の問題っぽいです。

4.FCPXの再インストール

私の環境のFCPXに問題がある。という感じでしたのでFCPXを一旦削除し、App Storeから再インストールを行いました。が、変わらず失敗。詰みました。

Appleの電話サポートを受ける

そんなことをしているうちに予約していたAppleの電話サポートの時間になり、オペレータとお話しをして解決策を提示してもらいました。

解決策1 Command+Optionキーを押しながらFCPXを起動

こちら、裏技としてあるのですが、FCPXの環境設定を初期化して起動することが出来ます。

そう、確か半年前はコレで直ったんだった!!!

が、失敗。

解決策2 別ユーザを作ってそちらで書き出してみる

ユーザー環境に問題がある。となると別ユーザーを作って書き出しを試すことを勧められました。

でもこれも失敗。

解決策3 OSのクリーンインストール

最終手段。OSのクリーンインストール。これで直らなきゃハードでしょ。という感じです。内蔵SSDにパーティションを切ってそちらに新しくOSを入れることを勧められましたが、空き容量が無かったので外付けのSSDにOSをインストールしました。

Mac起動時にCommand + Rを押すとOSインストールモードで起動できます。事前にSSDをGUIDパーティションマップでMac OS拡張(ジャーナリング)でフォーマットしておくとスムーズです。

OSクリーンインストールしたらCommand + Optionキーを押しながら起動すると起動ディスクを選べますのでSSDを選択して起動。そちらにFCPXをインストールして試します。

すると何の問題もなく成功。

というわけでこれを機にOSの初期化を行う事になりました。

まとめ

今回はOSの再インストールまでやる必要がありましたが、前回はCommand + Option押しながらFCPX起動で直ってたので同様の症状でお困りの人は参考になれば幸いです。

また、Apple社自体もFCPXのディスク書き出しの不安定性を認識していましたので今後のアップデートで修正を希望したいです。ですが光学ドライブを廃止したAppleですし、優先度はかなり低いんでしょうねぇ。。

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