【コラム】アーティスト写真・「アー写」をうまく撮影する5つのコツ

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前回の記事ではミュージシャンの方向けに動画の撮影のキホンについて記述してみました。

今回はバンド活動などにカナリ重要な役割を担う

アーティスト写真

通称「アー写」

を上手く撮影するコツを、フォトグラファーの視点で記事にしてみたいと思います。

が、その前にRocket news24さんのコチラの記事をどうぞ

【バンドあるある】本人たちはキメキメだけど周りから見るとやり切れない気持ちになる全力バンドマン画像20選

以下の点に注意して残念なカンジにならないように気をつけましょう(笑)

1.ロケーション・撮影イメージを決めよう

 

何よりも、まずは「どこで、どんなアー写を撮るか」を決めなくては始まりません。

バンドの個性が出る場所や特別な思いがある場所なんか素敵ですね。

お金をかけてフォトスタジオを借りて、白ホリや黒ホリ(一面真っ白や真っ黒)、小洒落たセットがある場所で撮影するのもいい方法です。

撮影イメージを決める。といっても簡単には決められません。そんなときにオススメなのが、近くのCDショップに行って無料の情報誌を入手し、それに掲載されている他のアーティストのアー写を参考にしましょう。

お金を掛けたくない場合はどうしても屋外での撮影となるのですが、よくアー写で使われるのは。。

  • 階段
  • いい感じの壁
  • 堤防や防波堤など海沿い
  • 公園

ていうカンジでしょうか。背景がすっきりした場所で撮影することがポイントです。

メンバー以外の、例えば

散歩中の近所のおじいちゃん

とか、

井戸端会議しているオバチャン

が間違っても写り込まないような場所にしましょう。(意図として入れる場合はいいんですけどね)

家の周りや自分の行動範囲にイイカンジのロケーションがあるか日頃からロケハンしておきましょう。

2.撮影当日!準備するものは?

 

最低限カメラと体があれば大丈夫ですが、他にも以下のものがあると捗ります。

  • 三脚 ・・・メンバー以外に撮影者がいない場合は必要
  • 衣装 ・・・いつものライブ時の衣装がベスト。あまり凝らないほうが吉
  • 小道具 ・・・撮影する写真のイメージで使用したいものがあれば

3.大人数ならば被写界深度は深めに

 

被写界深度とは?

ちょっと難しい言葉を使ってしまいましたが、簡単に言うと

「ピントの合う距離の範囲」

のことです。一眼レフやマニュアル設定が出来るデジカメならば「F値」というのがコレに関係していきます。

F値が小さいとピントの合う距離の範囲が狭く、逆に大きいと広くなります。

一眼レフを使用して小さいF値で撮影してしまうと、

一人にはピントが合ってるのに他のメンバーの顔がボケてる

なんてメンバー同士のいがみ合いの原因になってしまいます。

ちなみにスマホやコンデジのようなセンサーが小さいカメラは一眼レフ等のセンサーが大きいカメラに比べて、同じ画角・F値では元々被写界深度が深くなります。(焦点距離云々で難しい話になりますので割愛しますね)

4.自然体で撮ろう

 

上に紹介したロケットニュースの記事にある残念なアーティスト写真。

お気づき頂けたでしょうか?

ほとんどの写真が

全員カメラ目線でキメキメ

で撮影されていることを。。。

最近のアー写のトレンドとして、カメラ目線を外していたり自然体であるものが多い印象です。(バンドのジャンルによりますけどね)

いいですか!

カッコつけてカッコいいのは本当にカッコいい人だけです!

また、バンドの場合、セットが組めない場所ではドラムが見てて可愛そうな感じになるので楽器は持たないほうがいいですよ。

 

5.ロゴ・文字入れ・加工は最低限に

 

文字やロゴを入れたくなる気持ちもわかりますが、下手に手を加えると一気に冒頭で挙げたような残念なアー写に成り下がってしまいます。

ましてや、

「創英角ポップ体」

「ワードアート」

なんてもってのほか!

※創英角ポップ体やワードアートについては創英角ポップ体は2014年もアツかった や「フォント」ひとつで大違い! あなたの書類は「ダサい」と思われてる? ポップ体とワードアートの悲劇についてを参照


 

いかがでしたでしょうか?アーティスト写真はフライヤーやWebなどで、「自分たちを知らない人」が目にする重要な宣材です。

自分たちでムリだなー。。って思ったら思い切ってカメラマンに依頼するのも一つの正解ですし、余計な事を考えずに音楽活動に専念できますね。

まぁ、メンバーでワイワイ撮るのもメンバー同士の絆を深め合っていいと思います。

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