前回の記事の機材を持ち、実際に「ストリートやり隊」の撮影に行ってきました。
準備の様子やその他素材を収録するためにかなり早めに大宮着。順調に撮影できるかと思いきや様々な準備不足、経験不足を思い知りました。ロケの状況と感想、 これから初ロケに行かれる方の参考になるよう、自分も同じ過ちを繰り返さないように以下に見つかった課題を備忘録として記載します。
■当日の流れ
当日4/12は住んでいるさいたま市の統一地方選挙だったので、朝イチで投票へ、その後電車で大宮へ向かいました。
まさかの「ポール倒れて山手線９時間ストップ」のあの日です。ギリギリ東十条～大宮間の京浜東北線は動いていたので無事大宮到着しました。
到着したのは11時ごろ。12時まで時間があるのでムービー内で使いたい大宮の雑踏なんかの素材を先に撮ってました。この素材が結構いい雰囲気作ってると思ってます。
12時ごろ、パラパラと人が集まってきて準備。セッティング中の様子もしっかりと収めることができました。現場には「可能ならば必要以上に早く行く」ことが大事だと再確認。
ライブは４組が交代で行われ、一時間ごろ経ったところで一巡が終了。その後空き時間に各アーティストのインタビューを撮影しました。
インタビュー撮影の様子。Manfrotto 560B-1をマイクブームとして使用しています。
使っているマイクはRODE VIDEOMIC。現在はこの後継機が出ています。これに小さい自由雲台をつけて、一脚と合体。即席マイクブームの完成。マイクがフレームインしないように注意しながら、上からアーティスト口元を狙います。
マイキングテクニックについてはPRONEWSさんのこちらの記事を参照。
ショットガンマイクロホンによる収音の基本は、カメラで撮影しているフレームの外側から被写体の口元に向けてマイクを上方から向けることです。ただ、マイクと被写体までの距離が近い場合人によっては、舌打ちなどの耳障りな音も収録されてしまうことがありますので、マイクを口元よりもさらに下に向けると軽減されます。また、男性より女性の方が音声の周波数成分が高くなります。
この記事をあらかじめ読んだおかげで周囲の騒音を極力抑え、声がハッキリ聞こえるインタビュー収録に成功しました。あと、以前DMM英会話２周年パーティに出席したときにインタビューを受けたのですがその時の音声さんのマイクの扱い方をじっくり観察しておきました。（笑）
インタビュー後は撤収。まだ電車が不安定で、浦和駅から重い機材を背負いながら歩いて帰りました。。
■見た目が大事
さすがにカメラ４台使って、ウインドジャマーつきのカメラで撮影しているとプロっぽく見られるのか女子高生が
「なんかPVでも撮ってるんじゃね？」
なんて会話しながら過ぎ去ってるのを聞くとなんかうれしくなりました（笑）また普段より立ち止まってくれる人が多かったという相乗効果もあったようです。
■見つかった課題
アングル
交通の妨げになる場所へカメラが設置できないのでどうしても固定カメラかサイドからのアングルになりますが、出来上がった映像を見るとやはり正面アングルは抑えておくべきであり、今後設置方法を検討する必要があります。
音声収録の難しさ
BERINGERのC-2マイクをXYマイクとして設置、スピーカ間にZOOM H1を設置しました。しかし設置の仕方が悪かったのか使えるものではなかった。結局固定カメラのマイク音声で妥協せざるを得なかった。 次回があれば電池駆動のミキサー持ち込み、ラインで音声録音収録をすることも検討。 さらにレコーディングエンジニアの全職場先輩から技術を盗む。
ホワイトバランス統一の大事さ
当然だがカメラのホワイトバランスを合わすのは基本だが、セッティングにとまどり時間がなくオートで撮影、編集時に色味を完全に合わせきれない マニュアルフォーカスの必要性 AFを使ったシーンが多かったがやはりデジタル一眼の浅い被写界深度ではAF迷いや、意図しない場所への合焦が多かった。
露出
屋外で液晶が見辛く、帰って見たところハイキーな画が多かった。伴って白トビも多い。液晶ビューファインダの導入検討。
レンズ交換のスピードアップ
標準レンズ(17-50)と望遠レンズ(70-300)を交換しながら撮影したが交換時間がかかりすぎた。 徹底したブレの除去 インタビュー撮影時三脚の足の一本が路上のスチールの蓋の上にあったが、これが通行人の振動を拾い動画にブレを生じた。
まだまだ課題はありますが、とりあえず上記の項目をまず改善できるようにしようと思います。 今回はストリートやり隊のパフォーマンスの高さと、お客さんの温かさに救われました。