2007年からずっと使っていたSONY HDR-SR12のディスプレイフレキがついにヤラれたようで、LCD写らない&タッチパネル利かない状態になってしまいました。デジタル一眼レフやGoProでも動画は撮れますがやっぱり「餅は餅屋」ということで新しいビデオカメラを購入することになりました。
■SONY HDR-SR12
ちょうどFull HD動画が撮れるカメラの走りとして出たHDD 120GB内臓のフラッグシップモデルでした。当時購入は13万ぐらいだったか。。レンズがカールツァイスでSONYも結構チカラ入れてたモデルでした。
■新しいカメラ購入検討
最近はスマホでもそこらへんのビデオカメラには負けないぐらい綺麗な動画を取ることができるようになってきました。対してビデオカメラも2~3万あればFull HD撮れるモデルを買うこともできます。
ただ、エントリーモデルのビデオカメラとスマホのカメラでは画質に大きな差がないんじゃないか??という思いが捨て切れません。
例えば2015年4月24日現在、価格.comビデオカメラ部門で最安値26,800円で売っているJVC Everio GZ-E765
センサーは1/5.8型 高感度 裏面照射CMOSセンサー 251万画素となっています。
こちらの記事によりますと、iPhone6のセンサーサイズは
iPhone6のセンサーサイズは1/2.6″だそうで、iPhone5の1/3.2″より大きく、iPhone5sの1/3″よりも大きくなっています。Experia Z1は1/2.3″、Lumia1020は2/3″
となっています。1/2.6です。
1/5.8型 : 約 2.94×1.7mm
1/2.6型:約6.0×3.4mm
ですのでiPhone6はセンサーサイズが4倍!となっています。センサーサイズは特に暗所での画質に影響を与えますのでこれでiPhone6以上の画質が得られるのか??
これはJVC Everio GZ-E765に限ったことではなく、価格.comの売れ筋ランキングに入っている5万円以下のビデオカメラすべてのセンサーサイズが1/5.8型なのです。(※2015年4月24日現在。Pulsejack film調べ)
ということは、5万円以下のビデオカメラを買ったところでiPhone6以上の画質は望めない。という結論に至ります。また、エントリー機種の多くはマニュアル設定ができないものが殆どです。つまり、
「ズームしないならiPhone6で撮ればええやん。」
てことです。
ただし、それなりのセンサを積んでいるビデオカメラとなると4K撮れる最新モデルやフラッグシップモデルが殆どで平然と10万円を超えてきます。明らかな予算オーバー。
そこで白羽の矢が立ったのがCanon iVIS HF-G20
キャッチフレーズがシビれます。これの後継機HF-G30はどうやら海外で発売され、日本国内では業務用機器XA20として発売されている模様。つまり、こちらも十分業務用として使用できる可能性はある。ということです。事実センサーも業務用機器と同じ1/3型(これでもiPhone6よりちょっと小さい)が積まれています。
さらにマニュアル撮影機能が豊富に揃えられています。シャッタースピード、絞り自由に調整可能。使っていたHDR-SR12はその辺が設定できなかったのでうれしい機能です。58mmフィルタ溝が付いていて、手持ちの様々なフィルタや、画角を広げるワイコンを取り付けることも可能。58mmというのがEOS KissキットレンズのEF-S 18-55mmと同じなのがデジイチユーザーとしても嬉しいですね。(キットレンズ持ってないですけど。)
ただ、このモデルの残念な点としては、
- 60i/30p/24pで60p撮影ができない
- AVCHDフォーマットでしか記録できないこと
- 充電器が別売。本体にDC給電でバッテリへ充電。
とありますが購入を決定付けた最も影響のあるのが見た目。
レンズフードがいかにも「業務用」感が出てテンションあがります。
こういう見た目とかって撮る側も撮られる側もモチベーションあがるので大事だと思っています。
ところで、壊れたHDR-SR12ですが現在eBayにて断線したと思われるフレキを個人輸入中です。修理失敗したら恥ずかしいので記事にはしませんが、修理成功したらドヤ顔で記事にしようと思います。
(2016/1/12追記)
Hatenaや知恵袋で本記事内容について議論があったようで、Hatenaのほうでは質問者さんと直接議論ができたのですが、知恵袋は回答できなかったので、Hatenaで回答した内容を一部編集してコチラで追記します。
質問者さんが記載しているようなビデオカメラの【動画を撮る】という機能に特化した部分はスマホには絶対に勝てない部分ではあります。(手振れ補正はスマホにもあるようですね。iPhone6の電子式手振れ補正は結構優秀だと思ってます。)
ただ、せっかく数万円のお金を出して持ち運びも面倒なビデオカメラを買うならばスマホレベル・もしくは以下の画質のビデオカメラではなく、もっとキレイに撮れるのを買おうよ。という思いを込めて記事を書きました。
画質について
画素数による1画素あたりの表面積やレンズ口径が画質に影響を与えます。
iPhone6のF値は2.2、一方で例としてあげているGZ-E765はF1.8~3.9。 最も広角側で2/3段iPhone6が暗いことになります。
また、画素数はiPhone6が800万画素に対してGZ-E765は229万画素。
私の計算式が間違っていなければ、1画素あたりの表面積はそれでもiPhone6の方が大きい。
すなわち、センサーの性能が同じだと仮定した場合でもやはり画質は同程度。となりますね。(若干iPhoneの方がレンズが暗い分不利だと思いますが)
あと画質を決定するのはレンズとしての性能ですが、流石にiPhone6の小さいレンズがビデオカメラのレンズに勝てる。とは思ってません。
ただ上記をトータル的に見ても、私が持っているSONYのエントリーモデルのハンディカムとiPhone6の画質を比べても、エントリーモデルのビデオカメラがiPhone6に「完全に勝っている」とは思えません。
もちろん全てのエントリーモデルのカメラと比較してるわけではないですけどね。
ビデオカメラとiPhoneのAF性能について
動画のAFというのは撮影者が望む被写体に常にAFを合わせ続ける必要があるため、静止画よりシビアになりますね。AFを合わせる被写体を自動で認識する技術や、粘りなどビデオカメラメーカーなりのノウハウも多いかと思います。
ビデオカメラに求める性能を分類したとき
1.キレイに撮れる=解像度・手振れ補正・高感度耐性・記録フォーマットなど
2.撮りやすい=ポータビリティ・操作性・連続撮影時間など
になると思っています。
恐らくエントリーモデルを考える人で1を第一には考える人は少ないのではないでしょうか。
一方で2のポータビリティはスマホにはどう考えても敵いませんので残る操作性や連続撮影時間などに、そのカメラの価格だけの価値を見出せるか。という点が大事かと思います。
私はエントリーモデルの少ない操作子や入出力などにその価値を見出せませんし、むしろ、1・2をバランスよく満たしている機種こそがスマホだと考えています。
ここで「技術力のなさがカバーできる」という点は私は1に含みます。
「撮影の技術力」というので一番思い浮かぶのが
- ブレの無い映像
- カット割り
です。
このうち、ビデオカメラの性能でカバーできるのはブレの抑制。
ビデオカメラの筐体は持ちやすいように設計されていますが、それでもブレを無くすことはできません。
これをさらに抑えるのが手振れ補正機能ですが、これはメーカーやカメラの差が大きいですしスマホにも(一応)付いてます。
もっとブレを無くそうとするなら三脚などの撮影補助用品が必要ですし、そこまで拘る人なら是非画質にも拘って欲しいですね。
と、以上が私の考えですので、
1.キレイに撮る=ちょっと高いがそれなりの画質が得られる「ちょうどいい」ビデオカメラ(記事中ではCanonのHF-G20)や一眼レフ
2.撮りやすい=いつでも持ち運んでるiPhone、操作のしやすいインターフェースのビデオカメラ
で、両方満たすとなると三脚やビデオ雲台に取り付けたビデオカメラ・一眼レフです。
更にポータビリティを加えるなら電動ジンバルに取り付けたスマホや最近発売されたDJI Osmoのようなジンバル付きカメラ。
一方で、ボタンが多いのが苦手な方向けだったり、写真館などビデオカメラは撮影OKだけどスマホ・カメラはNGのようなシーンもありますのでそういう別の第三の要素でエントリーモデルを選ぶ人もいるかもしれませんね。
ビデオの編集ですが私もパソコンですが、仕事で何か説明しなきゃいけないときにスマホでサッと撮って、トリミングや繋いだ動画をそのままメールで送信。などという部分ではたまにスマホの編集機能使ってます。CPU性能・インターフェース・編集ソフトウェアの開発リソース等スマホの独走ですし、カメラメーカーもこの分野でムリに追いつこうとはしてないと思います。
この記事には「1/5.8型」とか「画質比較」とかのキーワードで来られている方が多くいるようです。
とはいっても、求めるものは人それぞれですので、安いビデオカメラに存在意義がまったく無い。とは言えませんが、こうやってネットで情報を集めるぐらいの方でしたら、拘ったビデオカメラを手にしてみてはどうでしょうか?
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