一眼レフやミラーレス機で映像を撮ってる方が誰でも憧れを持っているだろうシステム。それが「リグ」。
基本的に一眼レフやミラーレス機は「映像を撮る」ということはあくまでもオマケ機能であり、本来写真を撮ることに特化した設計になっているので動画を撮ろうとすると色々と不便があるのです。
DSLRにおける不便な点
- モニターが見づらい
- 外部マイクを取り付けられない、ファンタム電源供給機能が無い
- バッテリーの持ちが悪い
- 照明を取り付けられない
- 持ちづらい
などなど、本来ビデオカメラではないので色々と問題があるのです。
そこで世の中のビデオグラファー・シネマトグラファーの人たちはこれらの問題を解決すべく、
- 外付けモニターやビューファインダーを繋げる
- ガンマイク+ショックマウントやファンタム電源用マイクプリ、外部録音用のPCMレコーダを取り付ける
- Vマウントバッテリーを取り付けて、そこから電源を各デバイスに供給する
- LED照明を取り付ける
- ショルダーマウントを取り付けて担げるようにする
などなど、カメラの周りに色々「撮影を補助する別の機械」を取り付けて快適に撮影出来る自分なりのシステムを構築しているわけですね。
このシステム全体を「リグ」と呼びます。
ルアーフィッシングをやってる人は「リグ」という言葉に馴染み深いのではないでしょうか?スプリットショットリグ・テキサスリグ・ダウンショットリグなど、「仕掛け」のことを「リグ」と呼んだりしますね。
リグについてはPRONEWSさんのこちらのコラムが大変参考になります。
とはいえカメラには外部機器を取り付ける機構が少ない
しかしながら、基本的に写真用のカメラに取り付ける外部機器といえば「クリップオンストロボ」ぐらいですので「ホットシュー」と呼ばれるものが一つついているのが殆どで、これら複数の機材を取り付けることはなかなか難しいですし、重量もクリップオンストロボぐらいしか想定されていないので重い機材を載せるのには心配があります。
そのためにカメラに拡張性を高めるために様々な商品が出ています。
有名どころX-GRIP
本来はローアングルからの撮影をしやすくするグリップなのですが、私はリグのフレームとして使ってきました。
ゴラナビ道の駅番組のロケでは、LED照明とガンマイクを取り付けています。
最近のMusic Video撮影ではVideo Assistなんかを取り付けたりも。
とはいえ、このX-GRIPもいくつか問題があるのです。
- 樹脂製なので剛性が極めて低い。重いモノを載せるとたわむ。
- ホットシューが1つなので別途プレート等を使って拡張
- 全体的に扱っていて怖い
本来の使い方ではない使い方をしているので重い機材を載せていると折れそうで、取り付けも甘く取り扱っていて非常に怖い。とはいえ周辺機器も増えてきたのでこれを機にリグを見直すことにしました。
カメラケージという革命児
カメラケージ。というモノがあります。ケージ=鳥かご・檻。ということでカメラをするっとまるっと囲ってしまうものです。
例えばGH3/4専用に作られたケージはこのような感じ。いたる所に1/4と3/8インチのネジ穴が開いていて、そこに様々なアクセサリを付けられるようになっています。
さらにアルミで出来ているので剛性も十分。万が一の衝撃やキズからもカメラ本体を守ってくれそうですね。
というわけで、このsmallrig製のGH4用カメラケージを中心に、ハンドルやVideo Assist用にEVFマウントを揃えてみたので次回記事からレビューしてみたいと思います。
ピンバック: 新たな沼。それは「リグ沼」 ~smallrigに手を出してしまった話~ その2 | Sakai Filmworks
ピンバック: SmallRigの神対応!Video Assist4K+GH4の重心ズレを解決した話 | Sakai Filmworks