SYSTEM5さんからMONTHLY CAMERA FOCUSの企画の話を頂きまして、BMPCC4Kを使った映像作品を制作することになりました。
それでは!と先日行われた待望のアップデートにより追加されたBlackmagic RAWでの撮影のテストも兼ねて、奥多摩のキャンプ場へソロバーベキューに向かいました。
まずは出来上がった映像をご覧ください。
目次
平日に楽しむ非日常
平日の都内。皆スーツを身に纏い山手線やメトロは大混雑。
そんな状況の中、最低限のデイキャンプ道具と食材を持って、大多数とは違う方向の電車に乗ること約2時間。
同じ東京都といってもここは奥多摩。コンクリートジャングルではなく本物の樹木で埋め尽くされている土地です。
ここまで来たのは直火が出来るから。炭とバーベキューコンロがなくても、薪と石のかまどで焚き火で料理をするのです。
ブッシュクラフトというスタイル
ブッシュクラフト。というアウトドアスタイルをご存知でしょうか?
昨今の高規格とは正反対の、最低限の道具で足りないものは現地調達を行いながら火起こしや薪割りをして焚き火で調理をする。そんな野性味溢れるスタイルに憧れを持つ男性諸君は多いことでしょう。
私もそんなワイルドなスタイルに憧れを持ち、いざナイフとファイヤスターター(火打ち石)を持ち奥多摩へと繰り出したのでした。
やっぱりビールは必要だよね
平日の昼間から飲むビールは最高ですよね。でもクーラーボックスもない電車移動ですからぬるくなっては困ります。
そんな時には真空断熱の“グロウラー“が役に立ちます。
グロウラーとは
通常の保冷水筒は一般的には炭酸飲料の保冷をすることは出来ません。
やったらどうなるんだろう。流石に気圧で爆発。なんてことは無いとは思いますが、炭酸が抜けちゃう。とか開けた時にめちゃくちゃ噴きこぼれる。とかそんな感じなんでしょうか。
グロウラーは炭酸飲料の持ち運びに特化したタイプの水筒を指し、主にクラフトビールの持ち帰りなんかで使われているようです。
最近ではそのグロウラーも真空断熱タイプが発売され、ビールを冷たいまま持ち運ぶことが出来るようになりました。
Klean Kanteenの グロウラー
グロウラーと言えば想像するのはやっぱりスタンレーのグロウラーですかね。
コストコなんかでも割と安く買うことができますが、ここはお気に入りのKlean Kanteenというブランドの1.9Lのグロウラーを購入しました。小さいサイズじゃビールが足りない!
Klean Kanteenは保温に関してはさほど得意ではなく、熱い飲み物もそれなりに冷めてしまうのですが保冷に関してはピカイチ。満タンに入れてあれば1日経っても割と冷たい状態をキープしてくれています。
オールステンレスで出来ていて清潔で耐久性もばっちり。デザインもクラシカルで気に入っています。
デイキャンプ開始
さて、キャンプ場へ着き薪を購入したら、早速焚き火の準備を始めます。
まずはカマドの準備。直火OKの場所なので、先人が残した焚き火跡を使うと良いのですが、日陰エリアにあまりいい場所がなかったので新しく作ることにしました。
カマドを作り終えたら薪割り。いわゆる“バトニング“を行います。
ナイフ一本で薪を割る
薪割り。というと普通は斧を使ってパッカーン!と薪を割る様子を想像するかと思いますが、ナイフ一本でもある程度の太さの薪を割ることができるのです。
特にキャンプ場で販売している薪ぐらいの太さであれば大丈夫。
焚き付けには細い薪が良いので、焚き付け用の薪をナイフで割っていくことにします。
薪にナイフを当て、もう一方の手に持った別の薪をナイフに打ち下ろして割っていきます。これを“バトニング“というのですね。
これを行うナイフはある程度の強度が必要なことがわかると思います。また、薪を割るのには歯に厚みがあった方がスムーズに割ることが出来るのですね。
ですので使うナイフはシュレードのSCHF36。
歯の厚さは6.5mm。 フルタング(グリップ部分まで一枚の金属板になっっている)なので強度もバッチリな割りに低価格なのでブッシュクラフト用のナイフとして人気なようです。ブレードには錆止めとして黒い塗料が塗られていますが仕様に伴い剥がれていくのでメンテナンスが必要となりますね。
フェザースティックを作る
火を起こすのには火花から“火口“を作り、それを解した麻紐や松の葉などに移しつつ、小枝など細い燃えやすい物へと『育てる』作業を行う必要があります。
当然太い薪をいきなり燃やすことは難しいのでナイフで薪を薄くスライスし、鳥の羽のようにしていきます。これを“フェザースティック“と呼ぶのですね。
木を薄くスライスするにはカッターナイフのような歯の薄いナイフが適していますので、初心者の私にはこのナイフを使ってはあまり上手くフェザースティックを作ることが出来ませんでした。
焚き火が起きた!いざ肉を焼かん!
火口から無事焚き火へと火が大きく出来たらいよいよ肉を焼いていきます。
この日買ったのは牛ランプステーキ300g。肉のハナマサで購入しました。
フライパンはBush Craft Inc.というブランドの「たき火フライパン」というフライパンを使いました。
こちらのフライパン、肢が付いていないのです。現地調達を前提としてるんですね。
今回はあまり時間もなく初めて。ということっで事前に100円ショップで買ったちょうどいい棒をあらかじめ加工して持参しました。
味付けはマキシム
焼く前に塩コショウである程度味を整えているのですが、仕上げに「マキシム」という調味料を使用しました。
このマキシム、宮崎県でめちゃくちゃ有名な調味料なのですがメチャクチャ美味しい!これをペロペロ舐めながらでもお酒が呑めます。素晴らしー!
ピザを焼こう!
無事肉を食べ終わったので、続いてはピザを焼くことに。
とはいえピザ釜なんてものは無いので色々と工夫が必要です。
まずはピザですが肉と同様にハナマサで冷凍ピザを書いました。こちらをフライパンに乗せて焼くことになるのですが、通常フライパンだと下からしか火を当てることができないのでピザがうまく焼けない。
つまりどうにかして上から火を当てることができればいい。
そこで登場するのがDODこと旧ドッペルギャンガー・アウトドアの「秘密のグリルちゃん」というミニ焚き火台。
ステンレスメッシュの上に薪を置いて焚き火が出来る。というものですね。
ステンレスメッシュを使う他の多くのタイプと違い、こちらはメッシュの下にフライパンを差し込めるようになっています。
つまり、メッシュの上で焚き火を行い、ピザを置いたフライパンを差し込めば上から火を当てることができる。というわけであります。
そして焼けたピザ。最高。
そんな訳で無事グロウラーに入れたビールも空になり、片付けをしっかりと行いキャンプ場を後にするのでした。
撮影風景
さて、これまでカメラ系ブログでありながらひたすらにアウトドアなお話をしてしまったので、流石に最後ぐらいは撮影の道具なんかのお話を。
カメラはすでに記述した通りBMPCC4K。
メディアはSSDを繋げる人が多いかと思いますが、私はCFast2.0の256GBを2枚使っています。
SSDだとどうしてもケーブル繋げたりゴチャゴチャしちゃいますので、やっぱり内蔵できるものは内蔵したいな。と。
記録フォーマットは4K DCIのBlackmagic RAW。
8:1を選びましたが、同サイズのProRes 422 HQよりもビットレートが低い。
それでいてRAW記録。というのは有難いですね。
またCinema DNGと違いファイルが一つですのでPCへのコピーが早かったり管理が楽なのも有難いところでした。
バッテリーは基本的にはLP-E6互換を使っていますが、固定カメラにするときなどはVマウントバッテリーをBMPCC4Kに繋いで外部給電しました。100Whぐらいのバッテリーがあれば殆ど1日撮影できるんじゃないでしょうか。カメラ内部のLP-E6バッテリの充電も出来ます。
BMPCC4KにVマウントバッテリーを接続するには別途オプションのケーブルが必要です。
レンズはKipon EF-MFT-AFマウントアダプタを利用してSigma 17-50/2.8を使用しました。NDはKenko Pro1DのND4/8/16を使用。
三脚は今回は機動性を重視してBenroの小型カーボン三脚。Fixしか撮らないので問題はありませんでした。
バーベキューやキャンプ、カメラ回したいなと思うことが多かったのですが結局そっちに夢中になってカメラを回せずにいたのですが、いざ回してみると想像通りやっぱり楽しい。
今回の記事はSYSTEM5さんの企画MONTHLY CAMERA FOCUSMONTHLY CAMERA FOCUSから見られます。カメラ以外に用意したもの。というところに多方面からツッコミが入りましたがご愛嬌。
ソロも良いですが複数人で行ってワイワイやるのもいいな。なんて思ったデイキャンプでした。おわり。
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