RAWファイル?
よく、カメラをやってる人の間で「RAWで撮る」とか「JPEG撮ってだし」という言葉を耳にします。これは所謂ファイルフォーマットの話で、カメラからSDカードなどのメディアにRAW形式で保存させるか、JPEG方式で保存させるか。という違いですね。でもこの「RAW」って一体何者??なにそれ美味しいの?状態の人もいるかと思うので、この際わかりやすく説明したいと思います。
RAW画像とは
RAW画像(ローがぞう、英: Raw image format)は、デジタルカメラなどにおける完成状態にされていない画像データのことである。 英語でRawは「生」「未加工」を意味する。
-wikipediaより
いきなりwikipediaからの引用ですみません。大学生のレポートだったり、学会に提出するような崇高なものでないので勘弁して頂きたいと思います。読んで頂いたとおり、「生」のデータがRAWです。完成状態にされていない画像データとあるように、料理で言うところの生肉、生野菜、ハラワタ取ってない魚ってところでしょうか。
現像とは、RAWデータを料理することである
このRAWデータを一般的に見られるJPEG形式のデータに「料理」してあげることを「RAW現像」と呼びます。料理に「キッチン」と「調理器具」が必要なように、普通はパソコンと、現像ソフトが必要なんですね。
どんな料理も元々は生モノである通り、カメラが生成する画像は全てRAWデータから作られます。カメラの保存設定を「JPEG」にしていてもそれは同じで、カメラの中に小さいキッチンスタジオと料理人がいて、予め決まったレシピどおりに調理してからSDカードに保存してくれているということです。釣った魚を持ち込むと料理して提供してくれる小料理屋みたいなもんですね。
後処理を行うならナマモノの方が扱いやすい
話が料理の方向に行ってしまっていますが、例えば出来上がった料理に手を加えるとしたら普通は「塩をふる」、「ソースをかける」、せいぜい「何かチョイ足しする」ぐらいで、「既に出来上がってる料理を違う料理に作り変えよう。」というのは結構難しいもんです。せいぜい、肉じゃがをコロッケにしたり、ハンバーグをメンチカツにしたり。生肉であれば、ハンバーグだって、角煮にしたり、炒めてもいいし、しゃぶしゃぶにしたり自分の好きな料理にできますね。(美味しいかどうかは別にして)
画像データも生のRAWデータならば、カメラの中の小さい料理人に調理を任さずに自分で自分の好みな味付け・料理に加工することが出来るのです。
RAWファイル=データは重くなる
しかしRAWファイルのデメリットとして、「データサイズが大きい」というデメリットがあります。それは当たり前。これも料理で例えるならば、ある料理が食べたいとき、スーパーで具材を買ってそろえるのと惣菜コーナーですでに出来上がっているものを買うのでは具材を買うほうが量が多くなります。魚だって、もう捌かれて刺身になってるのと、頭・骨・ハラワタと余分なモノが付いているのでは後者の方が重いですよね。
「中落ち」を活用しよう
逆に、RAWデータのメリットは普段は調理されて捨てられてしまう部分を美味しく使える。というところにあります。所謂「マグロの中落ち」。例えば、撮影時に設定を間違えて、かなり暗く・明るくなってしまった写真。どんなに明るさをいじっても捨てた中落ち部分は帰ってきません。でもRAWデータならば「中落ち」を上手く使うことで美味しい料理に生まれ変わらせることが出来ます。
今回は料理に例えて随分と抽象的な説明になってしまっていますが、次回はもう少しRAWファイルについて突っ込んで記事にしたいと思います。
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