Godox SL-60Wは60Wぐらいの消費電力のLED照明です。「60W電球ぐらいの明るさ」じゃないよ。60W電球レベルのLED電球であれば消費電力は8Wぐらいです。(酒井調べ)
というわけで「結構明るい」。
モノブロックみたいな形をしていてBowensマウントのリフレクターやソフトボックスなどを使用できるのでビデオグラファーだけでなくスチルにも使われているみたいです。100Wや200Wモデルもあるのですが、ちょっと大きく重くなってしまうので60Wモデルを、ちょうどAmazonタイムセールで購入しました。
今回はこのGodox SL-60Wと以前購入した激安の60W LED電球を比較レビューしてみたいと思います。
こちら、Lifeというブランドの60W LED電球なんですが、これもめちゃくちゃ明るいんですね。
今回は前回と同様、1m先にあるNikonのグレーカードに同じ高さから照射したときのカメラ内蔵の露出計の値から明るさを比較したいと思います。
実験
- グレーカードへLife 60W LEDを1mの距離で照射したとき、カメラ(スポット測光)の内蔵露出計が標準露出となるように絞り・シャッタースピード・ISOを調整する。
- その後、同等の距離からGodox SL-60Wを照射し、明るさを変えつつつカメラの内蔵露出計の値がどのように変化するかを観察する。
結果
Life 60W LEDではSS1/100, F3.2, ISO100のとき適正露出であると示した。
Life 60W LEDを切り、代わりにGodox SL-60Wを照射。適正露出になるように調光する。おおよそ40%~60%の辺りで適正露出を示した。間を取って50%とする。
Godox SL-60Wを100%で照射した。2/3段明るいが、85%あたりから2/3段を示していたためほぼ1段といってよい。
最低値の10%まで下げた。こちらは-1段を示している。
つまり、Godox SL-60WはLife 60W LEDより±1段分の調光機能を持つ。といえる。
考察
Life 60W LEDはLEDがむき出しではなくディフューザーのような筐体に覆われている。このことがGodox SL-60Wのフル発光より1段暗くなった要因ではないかと考える。
両モデルとも放熱のためのファンが内蔵されている。今回騒音レベルの測定はしなかったが、Life 60W LEDとGodox SL-60Wのファン音を聞き比べたところ、Life 60W LEDの方がノイズ音の周波数が高いため耳につくファン音になっている。一方Godox SL-60Wは低音のファン音のため耳につきづらい。よってGodoxのSL-60Wのほうが音声が重要な映像には向いているといえるだろう。
また、明るさが固定のLife 60W LEDにくらべ±1段の調光機能とBowensマウントは非常に使いやすい。
注意:この実験は周りの明るさだったり測定環境が結構適当だったりするので結果はあくまで目安。とお考え下さい。この実験をもとに何か損害が出ても責任は負いかねます。