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はじめに

カメラやレンズといった機材はお金さえあればよほどのモノでなければ買い替えることができますが、万が一撮影後にメディアを無くしてしまったら・・・・・・・・・

SDカ―ドなどの記録媒体は買い替えられても中身のデータは空っぽです。

時として、SDカードなどの記録媒体の中身は何よりも大切なものになりえます。二度と撮影できない一瞬を捉えたんの。結婚式などの一生に一度のイベント。趣味であれば落ち込むだけで済みますが、仕事であれば信用を失い、場合によっては生活の危機に陥ります。

今回は皆さんが見逃しがちな「撮影データを安全に保持する」ために私が日ごろ実践している方法をご紹介しようと思います。

※説明のわかりやすさを考えた上で、本記事で扱う記録媒体は現在最も普及しているSDカードとします。

撮影データが消えた！その原因は？

一概にデータが消えた。といっても原因は様々です。まずはデータが消える原因をまとめてみましょう。

• 間違えて消してしまう
• 撮影中のSDカード紛失、物理的破損
• SDの論理破壊による消失

• 帰り道などでカバンの中でカメラが誤動作して消去される
• 機材の盗難、紛失
• 事故等で本人もろとも。。。

• HDDクラッシュなどで消失
• 雷、火災、水害など災害による消失

いかがでしょうか？身に覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか？

ケース１：撮影中にデータが消えてしまう。の対策

撮影中にデータが消える要因として、

• 間違って消したい写真ではない写真を消してしまう
• 間違ってフォーマットしてしまう
• SDカードを紛失してしまう、折るなど物理的に破損させてしまう

という人的要因（ヒューマンエラー）と、SDカードの論理的・電気的破損という半ば防ぎようの無い２つの要因が存在します。

まずは、ヒューマンエラーを防ぐ事から始めましょう。

１．現場では撮影データを消さない。

現場で撮影しながら「あ、失敗したな」と思っても「ゴミ箱ボタン」は使いません。全ては帰ってから、バックアップ終了後に行いましょう。間違って違う画像を消すリスクを減らせます。また、消そうとしている本当は救えたデータだったりすることもあります。本当に消すかどうかはパソコンの大画面で見てから考えましょう。

２．撮影前にすべてのカードをフォーマットしておき、撮影中にフォーマットは行わない。

撮影中にカードをフォーマットしながら撮影をしていると、カード交換時にさっきまで撮影に使っていたSDカードを間違ってフォーマットしてしまうという最悪の事態を招きかねます。撮影中はデータ消去の動作を一切行わないことが大切です。

３．カメラのメニューボタンを押したとき「フォーマット」から遠い位置にカーソルが来るようにする。

これは大切です。一般的なカメラにはメディアのフォーマット機能が実装されていますが、機種によってはメニューを閉じてもカーソル位置を記憶していて再度メニューを開いたときに最後に選択されていたメニューにカーソルが合う。という便利な機能があります。（Canonなんかそうですね。）この場合、フォーマット後にそのままメニューを閉じてしまうと、メニューボタン→Enter→カーソル移動→Enterというわずか４Stepでカードがフォーマットされる状況にカメラがある。ということになります。そのようなカメラの場合、フォーマット後にメニューを閉じる前にカーソルを「フォーマット」から遠い位置に変えてからメニューを閉じるようにしましょう。

Panasonic GH3を使っていて「いいな」と思った機能の一つに、このメニュー位置情報を忘れる。という設定があること。これをONにしておけばフォーマット後にすぐメニューを閉じても再度メニューを開いたときにはメニューのトップにカーソルが移動しています。

４．撮影開始～撮影終了まで、SDカードを抜き差ししない

紛失～物理的破損を防ぐにはSDカードを抜き差ししないこと。が一番です。これは静電気等でのSDカードの電気的破損を防ぐ事にも有効です。余裕ある容量のSDカードを使うことを心がけましょう。

如何でしたでしょうか？今回まずはシリーズ１つ目ということで撮影中のヒューマンエラーによるデータ紛失を防ぐ方法を記載しました。

次回は大切なSDカードについて詳しくお話してみようと思います。