このシリーズもいよいよ4本目になりました。ということで今回で一応最終回です。
まだその1,2,3を読まれてない方は以下からどうぞ
前回までで、撮影~帰宅に至るまでにデータを無くすことが無いように気を付けるべきことをお話ししてきました。記録メディアのファイルシステムの話だったり、お酒を飲まない!だったり中々多様だなぁと思ってます。
さて、今回は家に帰ってデータをPCに移すところから始まります。
目次
PCのデータのバックアップ、定期的に取ってますか?
私がMac OSを好む理由の一つにTime Machineという機能があります。外付けのHDDを一つバックアップ用として設定すると、毎日、毎時間に丸ごとバックアップを取り続けてくれる。勝手に。
もしMacが壊れたりして新しいのに買い替えても、新しいMacにTimeMachineで使っていたHDDを接続するとアラ不思議。数時間のうちに元の状態に復帰します。
HDDは中で磁気ディスクが物理的に回転しています。物理的に動くモノというのは必然的に故障率が高いので、HDDは壊れるもの。という認識でいることが大事です。
撮影データは常に別のHDDにバックアップをとっておきましょう。
RAIDを使う
とはいえ、毎回毎回データを2台のHDDにコピーするのは面倒くさい。と思ったそこのアナタ。
そんなあなたには「RAID」というモノをおススメします。
RAIDというのは複数台のHDDを1つのHDDとして使用するシステムの事。
大まかにRAID0とRAID1というモノがありますが今回オススメするのはRAID1。
RAID0は2台のHDDにデータを分散させることで容量が加算されるだけではなく、読み込み、書き込み速度を倍にすることができます。が、片方のHDDでも壊れたらデータ復帰できない諸刃の剣。
対するRAID1は2台のHDDに全く同じデータを書き込むことで片方のHDDが故障してももう1台のHDDを使って復旧できるので安心♪という素晴らしいモノです。
このRAIDを組み合わせたRAID10とかもありますがココでは割愛
RAID対応HDDってどこで買えるの?
Amazonなりヨドバシ.comあたりでRAIDって検索すると、HDD入りのモノから別途HDDを自分で組み込むケースまで出てきます。
複数HDDが組み込めるケースでもRAID対応していないものがあるので調べて買いましょう
天災に備える。
地震カミナリ火事オヤジと、色々と怖いものがあります。オヤジは引きこもりのPS4をハンマーで壊すことはあっても真面目なあなたのHDDを壊したりはしないと思うのでその点は安心ですね。
とはいえ、地震大国ニッポン。いつ何が起きるのかわかりません。
地震で家が倒壊するぐらい(?)ではHDDが無事救出できるケースもありますが、水害や落雷によるショートなどではカナリ厳しいことになってきます。
そうだ、別の場所に保管しよう。
ここで使えるのがクラウド。最近Amazonプライム利用者に写真容量無制限のクラウドサービスが登場してきたりしてます。
このほか、Dropbox, Adobe Creative Cloudなどクラウドにデータを預けておけば万が一、自宅や事務所に隕石が落ちてすべて吹っ飛んでも大丈夫ですね!(大丈夫じゃない)
私の場合、クラウドでは容量が厳しいので、自宅から離れている会社に一つ個人用のHDDを置いてまして全ての撮影済みの生データファイルをそのHDDに保存しています。自宅がもし火事などで全焼してもオフィスにおいてあるHDDにデータが残っているので、編集や現像はし直しですが辛うじて助かる事になります。
撮影中にそのままバックアップまで終えてしまう
最後に、裏技でもないのですがPCやタブレットを撮影現場に持ち込んで撮影後にすべてのデータをPC等に読み込んでしまうのも有効です。もちろん、PCを持ち歩くことのリスクは増えますが。
最近はiPhoneやiPadにもSDカードからデータが吸い出せたりするのでiPhoneに入れてしまうのもいい方法でしょう。
Wi-Fiが組み込まれたEyefi Mobi Proをカメラに入れておけばRAWでも自動的に端末へと転送することも可能です。
また、パソコンを持っていくのが大変な場合にお勧めしたいのがコチラ。
コチラの商品、1台で、SDカードリーダー、Wi-Fiルーター、さらにモバイルバッテリーにもなってしまいます。が、伝えたいのはソコじゃない。
なんとPCレスでSDカードのデータをHDDにコピーできる
ということ。これと2.5inch HDD、スマホがあればそれだけでHDDへのバックアップが完了できちゃうんですね。(コレ、ずーーっとAmazonの欲しいものリストに入ってます。。なかなか買う機会がなくて)
是非誰か買ってレビューするか、私に買ってください。(笑)
おわりに
如何でしたでしょうか?
何よりも「できるだけ早くデータを分散させて補完する」ということが大事ですので、データ管理をしっかりやって、安心して撮影を楽しみましょう!