Appleのアニメーション作成ソフトMotion5。AdobeでいうところのAfter Effectですね。価格も5000円ぐらいでMacで映像やるって人は買っておいて損はないです。
という私もテロップ挿入や、結婚式のスライドショームービーの作製、CGで雪を降らしたり吐息を出したり。最近ではゴラドラ体操。というMusic VideoをMotion5だけで作製しました。
そんな安くて高機能なMotion5。実はUSB接続のMIDIコントローラを使用してエフェクトのパラメータやオブジェクトの移動など、様々な項目を直観的に制御することが可能なんです。
MIDIとは
MIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface)は、日本のMIDI規格協議会(JMSC、現在の社団法人音楽電子事業協会)と国際団体のMIDI Manufacturers Association (MMA) により策定された、電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格。物理的な送受信回路・インタフェース、通信プロトコル、ファイルフォーマットなど複数の規定からなる。 –Wikipediaより
という、要するに音楽の演奏データ。ドレミとか音の強弱とか、ノブやフェーダーの操作情報を伝送する規格です。DTMブログではないので、詳しくは各々で調べてもらいたいのですが要するにコントロール情報ですね。
ソフトの中の様々なパラメータをキーボードやマウスではなく、外部接続したコントローラで制御してしまおう。というお話です。
用意するものはどこのご家庭にもあるUSB接続のMIDIコントローラ。
ウチにあったのはちょっと古いKORG nanoKontrol。最近は後継機が出てますのでコチラからどうぞ。
MIDIコントローラなら何でもいいんですが、楽器のように演奏するわけではないのでフェーダーやノブなどが多いMIDIコントローラがおススメです。
使い方
まずはMotion5を立ち上げる前にMacにMIDIコントローラを接続しておきます。Korg nanoKontrolはUSBケーブル一本で外部電源もいらず、さらに小型なのでめちゃくちゃおススメします。
ライブラリ>ビヘイビア>パラメータからMIDIを選択し、レイヤーウインドウにドラッグ&ドロップします。
コントロールしたい映像やフィルタなども同様にレイヤーウインドウに読み込ませます。
「MIDI」レイヤーを選択し「インスペクタ」タブを開くとMIDIの設定が可能です。
コントロールの種類
MIDIには大まかにキーボードのような音程+強弱のNote情報と、ボリュームのようなControl Change情報という二つの種類の情報があります(本当はもっとあるんですが、とりあえずここまで。)
- 音・・・キーボードの鍵盤などを用いて操作します
- コントローラ・・・ボリュームやフェーダーを用いて操作します
- 学習・・・最初に入力されるMIDI情報に従って自動設定します
というわけで、まずは「学習」を選びましょう。その後、MIDIコントローラの割り振りたい操作子を操作すると、自動的に「音」か「コントローラ」が選択されます。
ID
MIDIには操作子ごとに固有のIDが存在します。(0~127) 基本的に「学習」で自動的に決められますので特に操作する必要はありませんが、ここを変えてしまうと別の操作子が割り振られてしまうので注意が必要です。
値
現在のパラメータの値が表示されます
調整
値をどの程度パラメータに反映させるかの倍率です。大きくすると0~1に値を動かしたときにパラメータの変化が大きくなります
適応
ここで、どのパラメータを操作するのか対象を設定します。
とりあえずブラー(ガウス)の量をMIDIで制御できるようにしてみました。
これでMIDIコントローラのフェーダーを操作するとブラー(ガウス)の量がフェーダーの動きに応じて変化するようになります。
操作情報の記録
再生ボタンの右にあるこのマークをクリックし、再生を開始しながらフェーダーを動かすと動かした捜査情報をキーフレームとして保存することができます。
これでより直観的にMotion5で映像制作を行うことができますね!