スライドプレートのない雲台でもカメラの重量バランスをとる方法

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サブで使用しているビデオ雲台はVelbonのFHD-53Dというやつです。

まぁ小さくて軽くて小型のビデオカメラ載せるぐらいならとても使いやすい雲台です。

メインではManfrottoのMVH502AHを使っていますが、ちょっと大きいし重いんですよね。

で、ライブやオケの撮影の時はこの二つの雲台にそれぞれ望遠レンズ付けた一眼レフを載せてマルチカメラで撮影するんです。

ManfrottoのMVH502AHにはEOS 70DとEF70-200/2.8L USM。

VelbonのFHD-53DにはEOS 6DとSIGMA 70-300 F4-5.6 APO DG MACROですね。

70Dの方はAF優秀ですし、画角も1.6倍となるので200mmまでで十分。6DはAF使えないのでモーターがダメダメなこのレンズでも十分なのです。

で、70D EF70-200/2.8L USMのセットは豪勢な雲台ですので十分なんですが、6D+70-300mmにFHD-53Dではちょっとキツい。

FHD-53Dの耐荷重は2.5kg

Velbonの製品ページを見ると、FHD-53Dの推奨積載量は2.5kg。6D+SIGMA 70-300mmの合計は

6D(755g) + 70-300mm(550g) = 1305g

全然大丈夫そう。でもキツいのです

バランスがおかしい

counter

この望遠レンズ、三脚座はありません。雲台もMVH500AHのようにスライドプレートがありません。

つまり、カメラの前後方向の重量バランスが取れない。ということになります。

これだとレンズヘビーになってチルトの調整ノブをかなり締めこまないとまっすぐ前を向いてくれなくなります。

と、いうわけで

マクロスライダーが便利

と、いうわけで重量バランス調整機構が無ければ付けてあげればいいのです。

幸い、手持ちの機材の中で使えそうな道具がありました。

その名も「マクロフォーカシングレール」

本来はマクロ撮影で、フォーカスレンズではなくカメラの前後移動でピントを合わせるための商品のようですが、最近はスタビライザーで重量バランスを調整する目的で使用されることがある一品です。

私も自作のスタビライザーで使うために購入していました。

counter-5

紹介した商品とは別メーカーですが、Amazonには全く同じ形のレールが複数のブランドから発売されていますので恐らく同じものだと思います。

長いノブで前後移動、短いノブを締めることでロックされます。

長いノブで前後移動、短いノブを締めることでロックされます。

 

と、いうわけで早速これを付けてみました。

counter-7

まず雲台のチルトノブを緩めてカメラを水平状態にし、前後のバランスが取れるようにスライダーレールを操作します。

ご覧の通り、少しだけカメラが後ろにズレて雲台に設置されました。

 

Beforecounter

After

counter-7

チルトしてみる

counter-8 counter-6

そこまでチルトノブを締め付けていませんがピタっと止まります。雲台への負担も少なくなったようです。

counter-2

参考までに70-200/2.8Lを付けてみました。三脚座が付いているのでもともと重量バランスはある程度取れていますがさらに追い込んで調整できます。

counter-3
counter-4

こちらも十分対応できそうです。

というわけで、この千円ちょっとの商品を一つ追加するだけで手持ちの安いビデオ雲台が少しだけグレードアップします。試してみてはいかがでしょうか?



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