というわけで、Marantz proの新商品であるAUDIO SCOPEシリーズを一通り借りられましたのでレビューします。
まずは音声さん向けの上のケースに入った2商品。 Audio Scope SG-9PとSG-17Pを見ていきましょう。
キャリングケースは二つ共通なようです。SG-9Pにはちょっと大きいので付属のマイクホルダが入ってますが結構ブカブカ。対してSG-17Pはちょっとキツめ。。それぞれ専用で作ってほしかった感があります。
このガンマイクシリーズにあうアクセサリとしてAudio Scope Gearという商品があり、ホットシューやマイクスタンド、マイクブームに取り付けられるショックマウントのキットがあります。
この手のショックマウントは普通に揃えるとそれなりの値段しちゃうんですけど、このAudio Scope Gearはこれだけ入ってお値段3980円(2016/12/09現在)なのでかなりお得感ありますね。もちろんRODEなどのガンマイクにも使用できますのでコレだけ買ってもいいかもしれません。
Audio Scope SG-9P
まずは短いほうのAudio Scope SG-9P。48V電源が必要なので対応している業務用のビデオカメラ、もしくはファンタム電源に対応した外部レコーダやミキサーが必要です。
真ん中がAudio Scope SG-9Pです。長さ34cmと標準的なガンマイクですね。
メーカーサイトに周波数特性やらポーラパターン(指向性を表すグラフ)がないのはちょっと残念。
(追記:こちらのUser’s manualにありました。)
とりあえずカメラに付けてみました。
Panasonic GH4にKIPONのEF-MFTレンズアダプタを使用してSIGMA 17-50mm/F2.8を付けています。35mm換算で34-100mmの画角ということになります。
取り付けには前述したAudio Scope Gearのショックマウントを使用しました。割としっかりホールドしている印象です。
ご覧の通りGH4にこの長さのガンマイクを使用するとマイクの映り込みが気になりますが、上記組み合わせで広角端の34mmでは映り込みはありませんでした。とはいえ映り込みギリギリなのでもう少し広角なレンズや短いレンズではマイク取り付け位置を調整する必要があります。
もちろん、このマイクは48Vの外部電源が必要ですのでこのままでは使用できません。ということでZOOM H6に繋ぎ直して音声をチェックしてみることに。
ちょうど目の前位にいた友人(2m~3mの距離)の口元に向けてみましたが、指向性含め至って普通に使えるガンマイク。多分普段X-Yマイクだけだったりカメラのマイクだけでインタビューなんか撮ってる人がいたら感動すると思います。音質的にはメーカー仕様表の周波数特性30〜16,000Hzのとおりだな。って感じでMidが強めかなぁ。と。
指向性マイクって低域が落ちる傾向にあるんですが、寧ろ美味しい帯域をうまく拾ってくれているのでインタビューなり人の声録るには80Hz以下をもう少し切るだけでも十分使えるんじゃないかなぁという印象です。
私は現在RODEのVideomicというモデルの一つ前のヤツを使ってるんですが、長さもあってか、それに比べれば指向性は強く声を良く拾ってくれる印象です。普通に欲しいと思いました。たぶん買います。
競合モデルとしてはRODE NTG2かと思いますが、2万円切って買えるガンマイクでここまで録れれば素晴らしいと思いますよ。
次回はAudio Scope SG-17Pという長いモデルのレビューをしたいと思います。