安いスモークマシンとムービングヘッドを使ってMusic Videoにちょっとトクベツな演出を加える

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カメラやらレンズやらもまぁ大事だと思うのですが、個人的に映像のクオリティというのは5W1Hで決まるものだと思ってます。

  • What (何を)
  • Why (なぜ)
  • Who (だれを)
  • Where (どこで)
  • When (いつ)
  • +How (どうやって)

というヤツですね。

以前MVの作り方。初級編。みたいな記事を書いたのでそちらも合わせて読んでもらえると嬉しいです。

この中にカメラとかレンズのクオリティっていうのはHOWの中に入ると思ってます。

しかもそのHOWの中でも締める割合というのはあまり大きくないのです。

正直なところ一般の人には、それがiPhoneで撮られていてもGoProで撮られていてもビデオカメラで撮られていても一眼カメラで撮られていてもARRIやREDで撮られていてもあんまり違いはわかりづらく。

あくまでも「○○な映像」を撮りたいからこのカメラ。という目的のための手段であるだけなのですね。

今回は「How」の部分でのお話。カメラ・レンズよりも大事な「照明」です。

最近の私の照明事情

最近照明機器をたくさん持ち運ぶ機会が多くなってます。下手するとカメラ・レンズやら三脚・ジンバル以上に荷物を照明関連が占めている状況。

なんてったってやっぱり大事なんですよね。照明。私みたいな照明に関しての素人が使っても「それっぽい」映像が出来上がってしまうのでこりゃプロの照明さんに頼んだらそりゃぁいい映像が撮れるんじゃなかろうか。とか思ってますが、まぁそんな単純なものでもないでしょうが。

で、これまではLED電球やらGodoxのLEDライトやらを持ち込んでライトスタンドに取り付けて照明を当てていたりしたわけですが、この度ついに導入したのが

スモークマシン

ムービングヘッド

です。

早速なんですけど、ついさっきこれらを使ったMusic Videoが公開されました。

こちらではGodoxのSL-60Wというライトをメインライトに使ってまして、それにプラスしてムービングヘッドのライトを2つ、後ろからゆっくり動かしつつスモークを焚いております。

ムービングヘッドって?

ライブハウスに行かれる方はわかると思うんですが、ライトにモーターが2つ付いてまして別売りのコントローラーでパン・チルトをウインウイン動かしつつ、さらにはライトの明るさ・色なんかも自由自在にコントロールできてしまう素敵なライトなのです。

私が導入したのは上記でも紹介しているTomshineというブランドの60Wのムービングヘッド。

こちらはDMX512という通信規格に準拠していて、マイクケーブルのようなケーブルでコントローラと接続することができます。デイジーチェーン(数珠つなぎ)も可能なので今回は

コントローラ→ムービングヘッド→ムービングヘッド

という数珠つなぎ構成でした。

コントローラは同じくTomshineというブランドのもの。

こちらのDMXコントローラでムービングヘッドの色を好みの色に固定し、ゆーっくり動くモードに設定しています。

コントローラがなくてもムービングヘッド単体で動作しますが、その場合は動きが音に合わせて踊るダンシングフラワーのように結構ヤカマシイ動作になってしまうので動きを固定したい場合はコントローラが必須となります。ちょっと大きいんですけど。

スモークマシンはなるべく小さいものを書いました。

でスモークマシン。これは結構悩みました。

以前「オトトイの学校」での加藤マニ監督のMV講座を受講した時にANTARIのZ800という定番スモークマシンを見たんですが結構大きかったんですよね。

価格としてはそこまで高くないのですが大きさ&重さ的に持ち運びが辛いのは困る。

(ちなみにこちらのMVがオトトイの学校のMV講座で作られたもの。私も出演しています。探してね)

で、サウンドハウスにて見つけたのが

Stage EvolutionのSM400Tapirというモデル。

Tapirとはバクの事だそうで。確かに形は動物のバクっぽいですね。

こちら出力は400Wながら、超小型でしかもお値段3780円。激安。

フォグリキッドも必要なので初期投資としてもう少し掛かりますが安いですねーこれでフォグマシンが買えてしまうのであればもう一家に一台の時代ですね。

で、今回は撮影地のオーナー様の許可も取れ無事スモークを使った撮影ができたのでした。

※火災報知器や煙探知機が作動してしまう恐れがあるので必ず使用するときは設備管理者に確認しましょう。

意外と難しいスモーク

ただブワーッと出せばいいんでしょ?

みたいに思ってたのですが結構難しい。ちょっとすると消えてきちゃうし全体的にブワーッとさせたいのに煙っぽくムラムラで漂ってしまっていたりと、実は結構拡散させるのも難しいんだなぁと思いました。どうしたらうまくできるのか。その辺は色々と研究しないといけないですね。

とはいえ、いい感じに光を演出してくれるムービングヘッドと光をいい感じに拡散してくれるスモークマシン。この二つがあると映像が「いい感じ」になる確率が上がる。と思いますので手荷物に余裕のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?

またこれらを使った撮影のご依頼もお待ちしております。

 

 

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