サカイです。今年は結構な頻度でライブやオーケストラ、イベントなどのマルチカム撮影の案件が入っています。
私はマルチカム撮影を大体ワンマンでやることが多いのですが(オケの場合は音声は別にレコーディングエンジニアさんにお願いします)基本電車移動なので荷物はかなり限られる。
そんな限られた荷物の中、いかに5~7カメで撮影するか。というとどうしても色々な便利グッズに頼る必要があるんですね。
というわけで今回は私が普段ライブ撮影などをするときに役に立つアイテムをいくつかご紹介したいと思います。
目次
Manfrotto 1051BAC ライトスタンド+小さい雲台
マルチカム撮影で一番困るのが脚の持ち運び。1台のカメラに1つの三脚が必要。となるとどうしても嵩張ってしまうのです。そこで便利なのがライトスタンド。こちらのManfrottoのライトスタンドは1/4ネジが上部についていますのでそのままカメラや雲台を取り付けることが出来ます。
このManfrottoのライトスタンドはほかのライトスタンドとちょっと違い、畳んだ時に3本の脚が一直線に並び非常に薄くなるんですね。普通のライトスタンドは〇型になるのです。しかも同種のライトスタンドを連結して固定することが可能でよりコンパクトに持ち運びしやすくなっています。
また、ポールにエアークッション機構が内蔵されているため、ノブを緩めてもオフィスチェアのようにスーッ。。とゆっくり下がるので安心。
設置面積も三脚に比べて小さく済み、高さも2m以上に上げることが出来ます。ポールが一本立ち上がるだけなのでステージ上に設置してもそこまで目立たずにカメラを設置することが可能ですね。
日本規格?の1051JBACはメスダボ仕様となってますので別途ダボが必要になります。(付いてるっけ?)
ただし、あまり重いカメラを取り付けることはオススメしませんし、高く上げ過ぎると転倒の危険性も上がりますのでサンドバックやどこかに固定する。など運用には自己責任で充分注意してくださいね。
私はGoProや小さくて軽いHF-M43というCanonのビデオカメラを設置するのに2本使っています。
各種クランプ
三脚の代わりに手すりなどにクランプで取り付けるという方法もあります。
パイプの太さによって取り付けられるクランプが変わりますが、上の2種類であれば大抵の現場では困ることはないですね。1/4ネジや3/8ネジが空いているのでネジ変換を使ってカメラなどを取り付けましょう。
ネジ変換アダプタ
1/4,3/8,5/8ネジを自由に変換できるアダプタを複数持っておくと色々な現場で対応できます。
例えばマイクスタンドは5/8ネジだったりするので、ライブハウスでマイクスタンドを借りて1/4ネジに変換すればそのままGoProなんかを取り付けることが出来ますね。
取り外しが大変なことがあるのでラジオペンチを一本持っておくと現場では重宝します。
HAKUBA延長ポール
ライブハウスでの撮影で一番大変なのが「高さを出す」ということ。
人の頭越しに撮影するのでカメラを高い位置に設置する必要があります。
ライブハウスであれば「箱馬」と呼ばれる木の台をいくつか借りられれば解決するケースが多いですが延長ポールを持っていると安心。
クランプと組み合わせて天井のパイプからカメラを吊り下げる。なんてことも使ったりします。(落下には本当に注意)
養生テープ
人が通る場所に電源ケーブルやオーディオケーブルなどを配線する際に、躓く事の無いようにケーブルを養生する際や、抜けやすそうなケーブルを抜けないように固定するために。三脚の位置を忘れないようにバミっておくために。と現場で大活躍の養生テープ。剥がした後にノリが残りづらいのでこのような弱粘着性テープ以外の使用を禁止しているホールが多くあります。
緑は視認性もいいので三脚の脚に貼っておくと三脚の脚を蹴っ飛ばす人が減ります。
ボール止めバンジーコード(通称「イルコバンド」)
有名なフォトグラファー、イルコ氏が紹介してカメラ界隈に有名になったバンジーコード。イルコ氏にちなんで「イルコバンド」と呼ばれています。以前この記事を書いて以来、本家を差し置いてGoogle検索第1位に君臨してます。すみません。
ぐるぐるっと巻いてボールにひっかければ簡単に固定。ライトスタンドやクランプの落下・転倒事故防止に。(落下防止の場合はもっと厳重にやりますけど)
Thinktank photo skin 50
私はV2を持っていますが、まぁウエストポーチです。交換バッテリーやらメディアを入れておくのに便利。フラップを止めるベルクロを無効にできる機構があるため、オーケストラなど音を出せない環境での開け閉めが出来ます。これが無いと演奏中に「ベリベリッ!!!」というベルクロの音がホールに響き大ヒンシュクを食らいます。
いかがでしたでしょうか?ワンマンでのライブ撮影は本当に大変。このような便利グッズを使って少しでも快適に撮影をできるようにしてみてください。