さて、最近撮影のたびに記録データ量が増えるサカイです。
記録データ量が増える原因は単純にカメラの台数が増えたためだったりするわけですが、2時間越えのイベントのマルチカム編集をしているとどうしても「メディアの容量とアクセススピード問題」というものが付きまといます。
例えば先日撮影したオーケストラの撮影データは1.5TBほどになりました。
これをマルチカム編集するには1.5TB+αの容量のディスクで、再生時にコマ落ちしないように高速なアクセススピードを実現できるメディアである必要があります。
(まぁ実際はプロキシメディアを作ってオフライン編集しますんで、1.5TBそのまま読み込んだりする必要はないわけですが)
というわけで、ずっと考えていたSSDを2発使ってRAIDを構成した高速なメディアを作ることにしたのです。
ケース選び
ケースを選ぶにあたって重要なことがあります
- RAID対応であること
- Thunderbolt3(40MB/s)やUSB3.1 Gen2(10MB/s)など高速な通信が可能であること。
- 小型であること
- 安価であること
持ち運びを想定しているのである程度小型であることが望ましく、2.5inch SSDを入れるので2.5inchベイであることが望ましいです。
またSSD一つでシーケンシャルリードが500MB/sぐらいになるのでUSB3.1 Gen2(USB3.0)接続だと通信線がボトルネックになってしまい、RAID0の恩恵を受けることができません。そのためUSB3.1 Gen2接続であることが必要になります。
また持ち運びを考えているので小型で、予算も無いので安価であることが必要になります。
それをすべて満たしたケース。それがこちら
SSD選び
まぁ大体なんでもいいんじゃないですかね()
私はCrucialの1TBにしました。もちろん2個必要です。
組み立て
ネジでケースを開けてSSDをセットしてネジ止め。9mmのスペーサーも入れておきます。
空けた状態でディップスイッチをRAID0に設定して電源を入れてRESETボタンを長押しすると設定完了。ケースを閉じてネジで止めて終わり。簡単。
あ、PCに接続したらお好きなファイルシステムでフォーマットしないと使えません。私はexFATを選びました。
Macに接続
Macbook proには付属のType-Cケーブルで接続します。Type-CもType-Aもケーブルが同梱されているのは嬉しい。
ベンチマークを測った結果がこちら
速い!M.2 SSDとまではいきませんが、かなり早い速度が出てます。1GBぐらいのファイルだと本当にテキストファイルぐらいの感覚でコピーが終わる。
Win機に接続
さて、Twitterで同様のケースを買ったOMAさんから「速度が遅い」という報告が。
1枚目内蔵SATA3でのRAID、2枚目外付けRAID USB3.1Gen2 exFAT、3枚目外付けRAID USB3.1Gen2 NTFS
exFATだとシングルで使う並の遅さ。NTFSじゃないとダメみたい。Macと併用は諦める。シーケンシャルWriteだけ異常に速いのはちょっとよくわからん……https://t.co/ZVhbIvHSEh pic.twitter.com/FykxscrRck— OMA (@Mr_O_1984) September 7, 2019
私も空いた時間ができたので試してみました。
接続はもちろんDAIVの背面のUSB3.1 Gen2のType-Aポートに付属のケーブルで接続。
。。。遅い
遅い。遅すぎる。
なんででしょう。SSD一つ分の性能も出てません。
TypeAケーブルで再計測してみた。全体的にスコアが伸びている。これなら及第点かなぁ。しばらくこれで運用してみよう。USB 3.2×2のRAIDケースが出てきたらまた買ってみよう pic.twitter.com/CwSYR8uUc8
— OMA (@Mr_O_1984) September 8, 2019
Type-Aケーブルなのにこんなに違う。ファイルシステムの影響なのでしょうか。
SSDもOMAさんのと別メーカーですしこれはケースとexFATのファイルシステムとWindowsの相性?
もしくはベンチマークソフトとの相性???
ちょっとこれは参ったなーと。Macでメインで使うのでNTFSにするわけにもいかず。
ちょっとこれは色々と調べないといけないなーと思うサカイなのでした。
まぁとりあえずはMacbookで運用しまーす。(Macbook入院中だけどね)
おまけ
なおこのケース、Macbook Pro 15inchだとUSBケーブル一本でACアダプタ不要で起動して認識までします。のでACアダプタが一見不要に思えますが、読み書きが増えると急に接続解除されちゃったりして動作が不安定なのでちゃんとACアダプタ使いましょう。