【RAID】HDDの力を合わせてSSDに負けない高速ストレージを構築する。

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はい。みなさん映像編集する時ってファイルはどこに保存されていますか?

PCに内蔵されているSSDだったりHDDだったり。はたまたUSBで繋がった外付けのHDDだったりするかと思います。

で、編集ソフトは撮影データ(またはオフライン編集用のプロキシデータなど)を読み込んで画面に表示したりするわけですね。なのでこの読み込みが遅いとどんなに高いスペックのPCを使っていても再生がもたついたりしてしまうのです。

つまり快適な編集作業をするためには高速に書き込み・読み込みができるストレージが必要不可欠だったりします。

やっぱり内蔵SSDは超高速

私が使用しているPCは2017年のMacbook pro 15inchなのですが、500GBのSSDが内蔵されているわけですね。

こちらのSSD、いったいどれぐらいの書き込み・読み込み速度があるのでしょうか。

速い!

ここまで速いとは思ってませんでした。読み込みで2GB/sec。

これだけ早く読み込めればまぁ読み込み速度がボトルネックになることはないでしょう。でも問題はOSやら他のアプリ・書類含めて500GBしかないので撮影データを全部ここに入れるにはちょっと容量不足なんですよね。

外付けのSSD (USB3.0接続)の場合

次にSandiskのUltra 3D 1TB SSDをStartech.comのHDDケースに入れ、Macbook proにUSB3.0接続した時の速度を計測してみました。1TBぐらいあればギリギリ1プロジェクトの編集用ワークスペースにはなるんじゃないでしょうか。

USB3.0は5Gbps (500MB/sec, なぜかここは8bit = 1byteじゃないらしい。詳しくは知らない)なのでReadに関してはほぼ実効値近くまで出ていますね。ここまでの速度があれば大抵の編集では困らないんじゃないかなぁと。Lossless RAWを扱ったりしたらわからないですけど。

外付けのHDD (USB3.0接続)の場合

では一般的なHDDをUSB3.0接続したらどんなものなのでしょうか。

今回はWDの青(5400rpm)で検証。

おっそ。。

何もいうまい。

お分かりになるかと思いますが、USB3.0でも外付けHDDでは快適な編集は結構厳しいのです。

RAIDを組む。という解決方法

RAIDという手法があります。RAIDとは複数のHDDなりSSDを組み合わせて一つの仮想ドライブとして使うのですね。複数のドライブに同一データを書き込んで故障時に復旧できるようにするRAID1や、データを分散させて書き込み読み込みを行うことでR/W速度を上げるRAID0、分散させつつ1台のドライブが故障しても復旧できるようにしたRAID5など色々あります。

RAIDを組むためには、もともとRAID機能が搭載されているHDDを買ってくるか、 RAID機能がついたHDDケースにHDDを組み込んで自分で構築するか。の2種類の方法があります。

私は一般的に安価になる後者の自分で組み立てる方式を選びました。

用意したものはRAID対応のHDDケースとHDD。予算の都合上2台のHDDでRAID0を構築します。

RAIDケースはGLOTRENDSというブランドのもの。3.5inchのHDDを二つ入れることができ、USB3.1Gen2の10Gbps転送が可能なもの。HDD2台ではどう考えてもオーバースペックですが将来的にSSDなりを入れても大丈夫な様にこちらをセレクトしました。

HDDはSeagateの7200rpmの3TBを2つ。5400rpmの回転数のものよりも書き込み・読み込みが少しだけ速いというメリットがあります。

こちらでRAID0にて構築し、速度を測ったものがコチラ

単体SSDほどの速度は出ていませんが、7200rpmと2台のHDDへの並列書き込み・読み込みの効果でかなり高速なドライブとなりました。しかも容量は6TB。複数プロジェクトを1台で並行して編集可能な容量の高速ドライブが3万円未満で手に入りました。

RAID0のリスク

とはいえこのRAID0、2台のHDDのうちどちらかが壊れたらデータは全てお釈迦になる諸刃の剣。

こまめにバックアップは絶対に欠かせないですね。

USB3.0の外付けHDDやPC内蔵のHDDで編集を頑張ってるあなた、一度ストレージの見直しをされて見てはいかがでしょうか?

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