音声収録についてもう少し考えてみる ~MKE600+DR-10Xという選択~

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どうもサカイです。URSA mini proが欲しい。そんな日々を送っています。

URSA mini proが欲しい。お値段72万円。無理ですね。無理。

で、まぁなんでURSA mini proが欲しいか?って話なんですけど、カッコいいから、とかダイナミックレンジすげぇ。とか内蔵NDいいなーとか、いろいろあるんですけど単純にリグ組むのが面倒臭くなってきたから。という話だったり。

だってGH4とVA4Kを組み合わせれば4K30pのProRes422HQが撮れる環境はありますし、BMPCC使えばFHD RAWだって撮れてしまう。

で、そんな中の一番の悩みが「音声収録」という部分。

ProRes 422 HQでは48kHz 24bitで音声収録できるのでVA4Kを使って収録すれば48Vのファンタム電源も使えて解決するんですけど、いざ現場でGH4にVA4K付けたりなんだり。って結構面倒臭いし時間もかかるんですよね。

その点URSA miniでしたら本体にXLR入力端子もついてますしそこそこ大き目のディスプレイもある。本体で4K RAWだってイケる。って感じで流石は「シネマカメラ」なわけです。

って言ってもさすがに72万円のカメラなんて現状買えませんので、ちょっと身の回りの音声収録に関してもう少し考えてみることにしました。

ガンマイクについて

今まで持ってたガンマイクといえばRODEのVideoMic(初代)と、Marantz proのSG-5Bというガンマイク。
とりあえず手始めに「ド定番」なるSENHHEISERのMKE600なるガンマイクを導入しました。

上記2つのガンマイクが使えない。というわけではないんですが、やっぱり定番のガンマイクの音を知っている。というのは今後色々有益ではあります。

GH4での収録

さて、GH4にもマイク入力端子が存在していますが残念ながらGH4の音声フォーマットは48kHz 16bit。上位機種のGH5に外付けオーディオインターフェスを使用すれば96kHz/24bitまでイケるのですが残念ながらGH4はそこまでなのです。
私としてはマイクを使用して16bitで収録するのはちょっと怖いので、余裕のある24bitで撮りたいところ。
そうなるとどうしても外付けのレコーダーが必要になります。

VA4Kでの収録

というわけで、GH4にVA4Kを接続してmini XLRにガンマイクをつなげることで一気にProRes422 HQというシネマカム並みの映像を手に入れることが可能になります。ただし重くなりますし、大飯ぐらいのVA4Kに大量のバッテリーが必要になりますが。
あと一番問題なのは映像の遅延。GH4はHDMI出力の映像が約130msecほど遅延しています。
音声も一緒に遅延してくれれば問題ないのですが、miniXLRに直接音声を接続している関係で音声のディレイはなし。つまりリップシンクを後で行う必要が出てきます。
幸い遅延量はほぼ一定ですので大した手間ではないのですが。

BMPCCでの収録

さてBMPCCではどうでしょう。このカメラは本体でProRes422HQが撮影できますから音声も24bitで録れます。万事オッケー。と思いきや、このカメラはマイク入力に対するS/Nがあり得ないぐらい悪くどんなにいいマイクやマイクプリアンプを使用しても音声全体にサーッというホワイトノイズが入り続けます。つまり、このケースでも音声の外部収録が必須になるというわけです。

PCMレコーダーは大きすぎる問題

最近は各社PCMレコーダを発売していますが、48kHz24bit以上でXLR入力のあるもの。となるとそこそこな大きさになってしまい、リグに組み込むときにそれだけでリグの肥大化の原因になってしまいます。リグが肥大化すればそれに伴い三脚・雲台なども強化する必要が出ますし、できれば避けたいところではありました。

TASCAM DR-10Xという救世主

で、ちょっと小さめなPCMレコーダを探していたところTASCAMのDR-10Xという神ってる商品を発見。

  • 48kHz 24bit収録対応
  • 6dB低い音声を同時録音するバックアップ録音対応
  • 超小型、単4 eneloop一本で約8時間動作

という具合。ヘッドフォン出力もありますので、そこからカメラに3.5mmステレオプラグのケーブルを利用して同期用の音声を入力することも可能です。

実際に自分の声を収録してみたところ、必要十分なクオリティの音声収録が可能でした。

  • マイクレベル設定が3段階のみ
  • 6dB低い音声ではなく、12dB低い音声、または6dB/12dB/20dBぐらいの選択が可能だともっとよかった
  • Levelメータが見にくい
  • Rec状態がわかりづらい
  • ファンタム電源は非対応

というようなちょっと残念な部分もありますが、DSLR系動画ユーザで電池駆動可能なガンマイクを使用しているようなユーザは導入するメリットが高いと思います。

もちろん編集で音と映像をあわせる必要は出てくるんですが、まぁカメラにも同じ音声入ってるんでさほど難しくないでしょう。72万円のカメラじゃないので仕方ないと思ってやることとします。

BMPCCに接続する場合、入力種別を「マイク」でなく「ライン」レベルにすることで直接マイクを接続するよりもノイズを抑えることも可能です。万が一DR-10Xに音声収録ができていなかった場合でもギリギリバックアップとして使用できる可能性もあるかもしれません。

smallrig社のケージに入れたBMPCCにMKE600を乗せてDR-10XからBPMCCに接続するとこんな感じです。かなり小型に高画質・高音質両方を兼ね備えた撮影システムが構築できました。

 

“音声収録についてもう少し考えてみる ~MKE600+DR-10Xという選択~” への1件の返信

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