松下PanasonicのLUMIX GHシリーズといえば、松下Panasonicのミラーレス一眼のフラッグシップモデル。
最新機種のGH4は4Kが撮影できるミラーレスとして注目を集めています。
目次
GHシリーズの歴史はDMC-GH2で変わった
2008年、ハイビジョン撮影が可能なミラーレス機としてDMC-GH1が登場しましたが、GHシリーズの最初のブレイクは2010年発売のGH2だと思います。
また、他のカメラはEUの関税対策で出来ない30分を超える動画撮影がGHシリーズでは可能で、さらにハックされたファームウェアをインストールすることで、本来の性能をより引き出すことができ、ビデオグラファーの間で瞬く間に大ヒットしました。
その後もGHシリーズは「動画撮影」に重点を置き、2012年にGH3を、2014年にGH4と2年おきにリリース。
このペースでいくと今年中にGH5が発売されると見られ、多くのビデオグラファーが動向を注目しています。
マイクロフォーサーズ ミラーレス機
LUMIX GHシリーズは「マイクロフォーサーズ(以下:m4/3)」というオリンパスとPanasonicが共同で規格化したマウント、センサーサイズ規格を採用しています。
センサーサイズはAPS-Cより少し小さいぐらい。レンズの焦点距離を35mmでの画角に換算する場合は2倍となります。(例: 25mm →35mm換算50mm)
m4/3のメリット
- レンズ、ボディがコンパクト
- 対応レンズの種類が多い
- 近年の動画撮影環境でm4/3がアツい
小ささは正義
まず、センサーサイズが比較的小さいことから、ボディやレンズも小型化することが可能です。そのために軽量・低価格を実現しており、年代・性別問わず気軽に楽しめる店が上げられます。
対応レンズの種類が多い
m4/3は先述したようにオリンパスとPanasonicが共同で規格化したものなので、両者から同一マウントのレンズが発売されています。また、サードパーティ製レンズも発売されており、さまざまなメーカーのレンズの中から自分にあったレンズを選択することが出来ます。
2016年3月3日現在、価格.comのm4/3規格のレンズの種類はNikon Fマウント、Canon EFマウントに次いで3位となっています。(色違いで同じ機種が2種登録されているのもありますけどね。。。)
近年の動画撮影環境でm4/3がアツい
そして、近年m4/3規格に対応した「ビデオカメラ」が発売されはじめています。
JVCの業務用ビデオカメラ
だったり、Black Magic DesignのRAW撮影が出来るミラーレス一眼みたいなビデオカメラ
を初め、DJI OSMO
に取り付け可能なX5
もm4/3規格となっており、レンズ資産を流用できます。
もちろん、EFマウント系のビデオカメラも存在していますし、イザとなったらマウントアダプターを使用する手もあるのですが、m4/3規格が映像業界にグイグイと入り込んでいます。
GH2でもなくGH4でもなくGH3
今回、最新機種のGH4でなくGH3を勧める理由は、もちろん
中古価格が安いから
です。
4kは確かに魅力的ですが、やはりまだ早い。民生では今後数年はFull HDで満足だろう。というのが私の予想です。
GH2に比べGH3は
- 高感度に強い
- ダイナミックレンジが広い
- MOVでFULL HD収録可能
- 1080/60p収録可能
とかなり進化していますが、GH4と比べたときは4k撮影以外の機能で興味をそそる部分がありません。
(AFや静止画撮影の機能、EVFなどは勿論性能がアップしているのですが、今回は完全に「ビデオカメラ」としてGHシリーズを検討していますので、GH3で充分である。と判断しています)
そもそも、小型で、30分を超える撮影が可能な暗所に強いビデオカメラとしての使用を想定していますので、現状は14-140 (換算28mm-280mm)のレンズが付いた7万円を切るGH3は大変魅力的です。
GH4だとボディだけで9万円はしますから、価格差に見合う性能を取るとGH3。ということになった。というわけですね